マキコは無意識の内に、 怒りが顔に出た。 友達の京子にちょっと と言って、向こうへ歩きだす。 マキコが行くと、和夫は後をつけた。 途中、一年後輩の翔太と会って、聞いた。 「翔太、彼女ら知ってる?」 “珍しいなぁ、先輩から話しかけてくるなんて。” 翔太はそう思いながら、答えた。 「見た事ないなー。 経営(学部)じゃないっすね。 児教(児童教育学部)かな? 気にいったんすか? 先輩。」