「あー!イズミ君!2人で何やってるのー?」



教室に入るなりセリの声が響き渡る。



「ん〜?おかえり」



背中を背もたれに付けイズミ君はセリを見上げた。



「お留守番だった比奈にお土産〜」



イズミ君を見た後私を見たセリの手からパックジュースが差し出される。



「あ…りがと」



お留守番……まるで子供扱いだよ。



「お菓子〜もぉーらい!」


机に残ったお菓子を見て袋ごと抱え込み、口に運ぶセリはまた私達を見て



「んで?何してたの?」



そう聞いてきた。



なにって…


「比奈を口説いてたところ〜」



ちょ!!!


ここでもストレートですか!



その瞬間セリの叫び声が廊下まで響き渡った。