落とされたキスによって、体温が一気に急上昇していく中で。



貴方に言えない想いは、どんどん心の奥底へと入り込んでいた…。





「ふっ…ンッ・・・」


耳元から頬を伝って唇へ…、まるでキスの数珠繋ぎをされているよう。



先ほどと同じく、荒々しく口内を捕らえられて容易く弄ばれる。



「ンンッ…、っ…」


絡み取られた舌と塞がれた唇によって、さらに熱が迸っていく…。



「ンッ…、ふっ・・・」


いつしか彼の首筋へとすがるように、キュッと手を回している私。




拓海によって拓かれて、拓海だけしか知らナイ身体が反応を止めない。



もっともっと、深く、激しく…、そう追い求めるように…。




貴方の所作に素直な身体みたいに、言葉で伝えられれば良いのにね・・・





「っ…、ンッ――」


そう内心で思ってはいても、言葉と想いをしまい込んでいく自分がいて。



ソレらを悟られまいと、彼のしなやかな指の動きだけに集中していた。




これは決して“遠慮”ではナイと…、自己暗示をして・・・