「おい! お前、知ってんのかよ?」

後ろから掛けられる声に、振り向いた北斗は

「まぁね! レンに無理言って連れてきてもらったの俺だし」

と言い立ち上がり、ココにも立つように促した

椅子から立ったココを満足そうに見た北斗は、ココを椅子から一歩前に出し

「廉の妹で、丈成の双子のお姉さん そして、俺の被写体・・ 東野心花こと、ココちゃんです みんな、よろしくね~!!」

とココの事を周囲に紹介した

「妹!! 噂の箱入り妹ちゃんか!!」

「つーか、ジョーと双子!? 全然似てねぇし!!」

「つーか、言われて見れば、姫花さんに似てない?」

「え~ あの鼻は東野潤也にそっくりじゃん!!」

北斗の紹介に、周囲はココを取り囲むように好き勝手言い出した

その様子を遠くで見て眉間にシワの寄るレン

そんなレンの元へ歩いていく北斗

「廉・・ そんな不機嫌になるなよ? 姫花さんも潤也さんも納得してくれた事だろ?」

北斗をチラッと見たレンは大きなため息をつく

「ったく・・ いつまでも東野家だけのお姫様じゃいられねぇんだぞ?」

と北斗はそんなレンの肩をポンッと叩いた

「わかってるっつーの・・」

レンは再び、輪の中心にいるココに視線を向けるのだった