ミーンミーンミーンミーン……




蝉がまだうるさく鳴く



まだまだ暑い夏は終わらなさそうだ。




白衣のお医者さんが忙しく働く病院へと足を向けた。



この場所はみんなが明日へと頑張って生きてるんだ。


    カナミハル
301号室・鹿波春を確認してから

コンコン

とノックをする



「……どうぞ」



すこししゃがれた声で奥から返事が返ってきた