溜まり場に着いて
少し暗い駐車場に
バイクを止めたジンさんは



私の手を引いて
歩き出した。




その、何気ない行動
ですら私の心臓は
音を立てる。



コンクリートの
溜まり場には、

まだたくさんの面子が
残っていて



私とジンさんを
驚いた眼差しで
見ている。



手を引いたままの
ジンさんは、



奥の部屋に足を進め
ドアを開けた。