ローファーを脱ぎながら

玄関の電気に手をかけた瞬間…




バンっ



「いったぁ...」


私の両手がリュウに
よって掴まれた。



「なんなの!?痛いし、」


睨みつける私だけど

その何倍も迫力がある
リュウにはきかなくて



「おめぇの男か?」



低い声で呟いた。



「違うからッ!!」


手の痛さと

リュウの強引さに
苛立ち、



腕を思いっきり引っ張って


私は自分の部屋へと
駆け込んだ。