うじうじ、うじうじ。

『どうせ』とか。
『俺なんて…』とか。

すっかり自信をなくして落ち込む慎一くんは、いつもの輝きが全然なくて。

それは、私自身を見ているようで、イライラした。

私の好きな慎一くんは、そんな人じゃない。

目の前に、無理に作った笑顔を浮かべた慎一くんが立っているのに。

優しい言葉のひとつもかけてあげられない私は、やっぱりサイテーなヤツだと、思った。

病室を静寂が包んだ。