「もう!
知らない!!

そんな風に言われるなら、勝手にすればいいわ!!」

キッと睨んで、ドカドカと病室の入り口へと、向かう早苗。

「言われなくても、勝手にするよ!

だから早苗だって、勝手に慎一くんと付き合うなり、なんなり、好きにすればいい!!」

早苗の背中に向かって、そう叫んだ。

「こっちだって、勝手にするわよ!

ナギのバカ!!」

一瞬だけ振り向いた早苗は、泣いていた。

泣きながら、病室を出て行った。