ケータイ小説 野いちご

旦那様は社長


「うーん……」


カーテンの隙間から射し込む陽射しで目が覚めた。


枕元の時計を確認すると、もう11時を差している。


今日は土曜日。

特に予定は立てていないけれど、今日くらい家でノンビリ過ごそうか。


そんなことを考えながら部屋のドアを開け、欠伸をしながらリビングに向かった。


けれど、リビングのドアを開けてもそこには人の気配がまるでない。


「ふーん。もう出かけたんだ……」


社長と結婚して2週間。

あたしの生活はほとんど変わらなかった。


変わったことと言えば、名字と住居。


『有栖川光姫』


この女優さんのように華やかな名前が、今のあたしの本名。


実は、ちょっとだけ気持ちがよかったりして。



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