私と先生は、黒いポロシャツに着替え、ホテルを出た。


10名ほどの日本人を現地の方が案内してくれる。


平和慰霊記念公園という場所へ向かう。




バスの中では、日本人のガイドさんがグアムと日本との関係や、グアムがどういう歴史を辿ってきたのかと言う話をしてくれた。




先生は午前中とは全く別人のような雰囲気で、話しかけることもためらってしまうくらいに真剣な表情をしていた。



私はすっかり生徒に戻っていた。


修学旅行中の生徒の気分。




ガイドさんの話で1番驚いたのは、戦争中グアムにはたくさんの日本兵がいて、2万人近くの方が亡くなったということ。



もちろん現地の方々や、アメリカ兵もたくさん亡くなった。




私は自分の無知さに腹が立った。


戦争について、学校で習ってはいたが、知らないことがたくさんある。




グアムでの戦争で、日本人が大勢亡くなったということを知っている日本人はまだまだ少ないのではないか。


海岸にゴミを捨てる日本人がいることを思うと、胸が痛くなった。