私は知っている。



彼の目が時々銀色に光ること。


髪が銀に光ること。


日光に当たらないようにしていること。


体温が感じられないこと。



彼が笑うときに見える牙のような歯も。




それでも、私はもう戻れない。



「好きなんです」



好き。


たとえ、彼が



「貴方が、吸血鬼だったとしても」



彼の瞳が銀色に染まった。