でも、幸せすぎるからだろうか。

おれはふと不安になることがある。

夏帆が、目の前からいなくなってしまいそうで、それがすごく、すごく、怖いのだ。



その悪夢から逃れるように、

おれは強く、彼女の身体を、抱きしめた。