「ちぃちゃん?ごめんね…?

あたし、ちぃちゃんと出会ってやっと踏ん切りついたの。

ずっとしがみついてて…

やめようって…諦めようって何回も思ったけど

それでも断ち切れなくてズルズルしてた。

こんな苦しい想いはしたくないって思っても

離れることできなかった……


そんなあたしを救ってくれたのは

ちぃちゃんだよ?


だから…もう不安になんないで?

ちぃちゃんのこと

本当に好きだから……」



その気持ちに嘘はなかった。



千早人と出会わなければ

私は出口のない暗闇を

今でも探しては見つけられず

孤独や不安に

怯えていただろう・・・・




千早人には、感謝の気持ちでいっぱいだった。


私はまた、自分のもう一つの想いを封印しようと


千早人だけを見て行こう…

信じて行こう…と思った。





しかし…


感情というものは


とても厄介で


考えていることと


逆の方向を向くことがある。



一抹の不安を感じながらも


私は振り返らないと


何度も何度も心に誓った。