「主井さん、おつかれ!」


「先輩、頑張ったっすね!」


「良かったよ~」


3人はパチパチと拍手して、恋も、拍手してくれてる。


「あ、ありがとう…」


私はまだ涙が止まらなくって、ずっと泣きっぱなし。


「さて、」


変態、香川がそう言うと、ひとつ咳をした。


「悩みも解消した事だし、そろそろ真剣な話をしていいかな?」


「な、なに? 唐突に…」


「そうですよー。 まだ愛先輩、落ち着いてないんですからね!」


「いや、今だからそこ聞いてもらいたいんだ」


真剣な顔。
もしや……って、まさかね。


「主井さん、そろそろ…






この瓶に匂いを詰めさせてくれないか?」



「その瓶どっから出した! ってゆーかそれかよ!!」


コイツ…ほんっと信じられない!


「あ、ずるいっすよー。 淳先輩! 俺もお尻を…」


「近寄るな!」


「僕も足を存分に拝ませてほしいな。 触らせて、とまでは言わない」


「どんな優しさだよ! 嫌に決まってるでしょーが!」


3人から逃げ回って、校内を走り回る。


あれ…、いつのまにか涙が止まってる。
それが分かった途端、なんだかおかしくて笑ってしまった。




変態な奴らだけど
これからもずっと一緒にいたい、なんて…変かな?


「主井さん、早く俺達の誰が好きか決めてよ!」


それは絶対嫌だ!


しばらくは、変態なイケメンにハーレム状態が続きそう…です。





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