ファールぎりぎりのタックルとかを、修斗にしてくる。


後半も残り15分になったとき、チャンスがおとずれた。


キーパーの玉木先輩が大きく蹴り出したボールが、中央にいた修斗に渡る。


すぐに相手が修斗に寄ってくるけど、その前に右サイドにいた桜井君にパス。


そのまま桜井君が右サイドを駆け上がる。


修斗と翼先輩がゴール前へ。


ペナルティーエリアの中で、相手ディフェンスと競り合う。


右サイドから、桜井君がゴール前へボールを蹴り込んだ。


修斗が相手ディフェンスと競り合いながら、ヘディングシュート。


キーパーが左手一本でゴールを防いだ。


そのボールが、翼先輩の前へ。


翼先輩が、相手より早くボールに触れる。


そのままディフェンスを一人かわし、ゴールに向かってボールを蹴り込んだ。


「きゃー!」


沙穂先輩から大きな声が上がった。