始まりはいつからだったかな――

あんまりはっきり覚えてない。


お母さんは昔からおかしかった、っていつもいってたけど(笑)



あたしが小学3年生でお兄ちゃんは小学5年生ぐらいのときだったと思う。

お兄ちゃんがだんだん学校にいかなくなった。


朝はひどかった。学校に行く時間になると、学校に行く行かないの口喧嘩みたいなのをお母さんと毎日のようにしてたかな。


毎日近所の子たちとの通学班で一緒に登校しなきゃなんないのに

あたしは班長さんに
『ごめんね、お兄ちゃんおいてっていいです』

って言う日の回数はどんどん増えてった。


お兄ちゃんが学校行くってときなんかは
家出るとき叫ぶし
ドア蹴るし
で大変だった。