時計を見ると
ちょうど5時をさしていた


あまりにも眩しい太陽に
二度寝をする気もなくし
テーブルの上の袋から
しんなりした食パンを一枚取り出した



転がっていた箸を使って
少しだけバターを塗り
窓に向かってそれを2つに折った


朝日を挟みこんだ食パンの
妙な味気なさが悲しかった


僕はただ悲しかった



じっと朝日を見つめていると
いつの間にか空は暗くなり






そこでようやく夕日だと気付いた