「桃子、髪の毛ぐちゃぐちゃ…
女だとは思えないわ…」


あきれ顔で翔が言う。


「今日、マット運動でね、
髪の毛痛くて大変~」


「ブラシよこせ。」


翔は小さい頃から
私を鏡の前に座らせて
美容室ごっこが大好きだった。


私の髪の毛をいろんな髪の毛に
しては爆笑していた
小さい頃・・・・


私がブラシを渡したら
髪の毛をきれいにとかした。


「俺、やっぱ美容師になるかな~」




「ポニーテールは高い位置が
可愛いんだよな~」



ひとりでぶつぶつしゃべる
翔に相槌をうってはいけない。


 ほら、他の女子が目を炎にして
 見ているよ・・・・


ちょっと優越感~


私が女に見えないから
できるんだよね


素直になりたくても
やっぱムリ


今の翔を失いたくはないから                                             
  

  今のままの関係でいいか~ぁ