ケータイ小説 野いちご

純愛バトラー




 むぎゅ。




 二人の唇を遮ったのは、絵理の手だった。

「……しばし待て」

 そう言って本棚へ向かう。
 何冊かの本を手に取り、最後に机の脇に置いてあったティッシュボックスを本の上に乗せる。

 それを、半ば強引に押し付けられた。

 体を押され、部屋の外に出される。

「そなたの趣味に合うかどうかは解らぬが、裸の女体の資料だ。遠慮せずに使え。

 隣に来客用の部屋がある。防音設備はそれなりにしっかりしているから気兼ねするな。

 終わったら声をかけてくれ」


 バタン。


 目の前で扉が閉じた。

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