ケータイ小説 野いちご

紅い記憶

「あ、今、桜の昨日のことをかっちゃんに話に行ってきたんだよ。」



 それを聞き、不服そうな喜治。



「うーん、俺さ…あの先生たち、なんか陰険っぽくて好きじゃないんだよな。」



 喜治、桜達が今話していた教室を見ながら言った。




「何言ってんだよ、おまえは、あの先生達じゃなくても、女の先生以外は嫌いだろ。」



 真剣に話をしていた喜治を稔が軽くあしらった。


「ちげーよ。そうじゃなくって…。なんつーかさ、その…」


「わかったわかった。お前が男の先生を嫌いな事はよーくわかったから。
あ、女の先生といえば、今朝、吉永先生にも話したんだけど、昨日の桜の様子のことを、フラッシュバックって言うらしいよ。」





「フラッシュバック......」




圭が難しい顔をして繰り返した。



「へぇ〜。それにしても吉永先生は美人だよな〜。」



「そういう話をしてるんじゃない。」




義治がチャカしたしたことを圭に怒られていた。



そんな2人を見ながら桜はくすっと笑った。



この日からしばらくは何事もなく過ぎた。

< 24/ 102 >