ココの髪を持った女の子は、落ちためがねのところへ行き

「グシャ・・バキッ・・」

二つとも踏み潰してしまった

「・・・やってくれんじゃん・・・」

ジョーはずぶぬれになった髪をかきあげながら顔を上げた

その色気に女の子たちは、息をのんだ

その様子を目でみながら、胸元から携帯を取り出し、どこかへ掛け始めたジョー

立ち上がったジョーは、ブレザーを脱ぎ、水を絞った後、ココの頭からかぶせ立ち上がらせた

「そのメガネ、邪魔だったから、潰してくれて丁度よかったわ・・ でも、ココをこんなにした罪は重いよ・・・」

と言いジョーはその場に立ち竦む女の子たちの顔を端から端までジーッと見つめた

女の子たちは、ジョーに見つめられ、ポッと赤くなる

その様子をみたジョーは

「もう、君たちの顔は覚えたからね・・ 」

とココを抱きかかえ、その場を後にした

生徒がまばらな校内でも、変装を解いたジョーはかなり目立っていた

その様子を横目に見つつ、ジョーは保健室へ入っていった

中にいた先生は、ズブ濡れの二人を見て驚き、二人にタオルを渡した

「何があったの?」

「ちょっと水浴びしちゃったんです・・」

ジョーは、先生に笑顔をみせ、ココからブレザーをとり、ゴシゴシと乱暴にふき、カーディガンを脱がせた

その様子を見てた先生は

「付き合ってるのはわかるけど・・」

と言葉を濁す

「え? 付き合ってる? 先生・・ 俺たち、兄妹なんだけど?」

「え? でも、学年が・・・」

と先生は学年ごとに違う上履きを指している

「双子なの・・ 二卵性の・・」

とジョーはココの体にタオルをかけた