そして、私は帰りに幼稚園によった。




私は私が小さい頃通っていた幼稚園のお手伝いをしている。





幼稚園は私の近所にあって、




保母の絵里さんは私のときから変わっていなくて…

なんだか懐かしく感じるんだよね。





だけど、

そんな絵里さんにいくら男の子のことを聞いても、

知らないの一点張りで何も答えてくれない。





「朱鳥、今日も暇なの?」






『はい…水樹はデートだし…』






子供たちのお迎えを手伝いながら絵里さんとそんな話ばっかりしていた。






「朱鳥も彼氏作ればいいのに…」






子供達に笑顔を向けたままボソッと言う。







『手伝ってるんだから文句言わないでくださいよ』





絵里さんは諦めたように「ハイハーイ」と言った。