多分、今日もまた、彼と二人っきりで過ごすんだろう


ちらりと、横にいる彼を見たら……笑顔で見られる


「彩芭、大丈夫そうだね」


「え……?」


「夜中の話。彩芭、結構危なかったから。

……本当に、良かった」


改まった素振りで、彼は言った


安堵
死にかけた人が、何とか命を取り留めたほどの安心した顔を彼はしていた


「もう、あのまま……。彩芭が、どうかなっちゃうのかと思ったよ。

顔色は少し悪いけど……うん、大丈夫そうで安心した。もう、気分悪くないよね?」


「あ、はい……。あの時は、ありがとうございます」


ぺこりと、お礼を言う


苦しさを、彼が助けてくれたのは事実だから、お礼は言ったけど


……元凶は、この人と考えるのはよしておこう