「・・・・で、ジョー何してるの?」

少し落ち着いたココは目の前に座っている、双子の片割れに視線を向けた

「・・・学校で友達が誰もいないなんて、心配だろ? だから、ちょっと転校してきた!」

とジョーは笑った

「・・・でも、その格好は何? 気持ち悪いんだけど?」

とココは苦笑い

「ココに合わせたんだろ? ジミ同士仲良くしようぜ!」

とジョー

「仲良くねぇ・・・ でも、トップモデルがこんなんで大丈夫なの? レンは?」

とココ

「問題ないね! それより、メシ食ったのかよ?」

「食べたわよ?」

「何食ったの? カフェ行ったの?」

「あのねぇ、ジョー ココはエリザベスじゃないの カフェなんてないのよ? 学食っていうの! まだ食べてないなら案内するけど?」

「じゃあそうする 校内で迷ってもバカだしな」

とココとジョーはふたりで教室を後にした

ふたりが去った教室では、ジミカップル誕生に騒然としていた

二人の容姿があまりにも合っていたので、誰一人として、ふたりの苗字が一緒な事に気がつかなかったのだ

そう、ジミすぎて、誰もジョーの名前を知らなかったし、知ろうともしなかったのだから・・

そうして、時間が過ぎ、放課後を迎えた

ココが帰ろうと、立ち上がった時、クラスの女の子に声を掛けられた

「大倉さん? ちょっといいかしら?」

何事かとおもったココだったが、そのまま彼女の後について行く事にした