智也が手を出さないように、片手でギュッと智也の手を握った


「お前に俺以外の男がいるのはわかってたよ。でも..」


裕也に掴まれた腕に痛みが増す


「親友を股にかけてどんな気分だった?笑ってたんだろ?二人で俺を騙してたんだろっ!」


裕也の後ろで、竜が立ち上がる


「裕也、ちげぇんだ!瑠奈は悪くねぇ。俺が..」


「うるせえっ!!」


裕也の怒鳴り声に、近寄る竜が足をとめた


「..せめて場所変えて話しようぜ」


竜は事を荒だてないように、冷静に口を開く


「関係ねぇ!彼氏にもわからせなきゃいけねぇだろ。こいつがそうゆう女だってよ!」


そう言って思い切り、裕也が腕をあげると瑠奈の体が地面に引きずられる


「..痛っ..」


露出が多い瑠奈の足からは、引きずられ血が滲みでていた