ケータイ小説 野いちご

ターニングポイント

座席には何枚かのチラシが置かれていて、今日のアーティストに関するものもあれば、全く関係ないものまであった。


陶子さんがチラシを読んでいるので、俺は会場の観察をする。


舞台上部にはたくさんのライト、左右には巨大なスピーカーが見えた。


舞台上にはバックバンドのものと思われる楽器が並べられていた。


やがて、開演のアナウンスの後ホールの明かりが暗くなり、バックバンドのメンバーが各々の楽器の位置についた。


会場全体が期待を込め固唾を呑んで静まると、ドラムスティックの合図。


大音量で前奏が始まった。


初めて体感する音の大きさに驚く。


耳にというより、体全体に響いてくる音楽に圧倒された。





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