ケータイ小説 野いちご

ターニングポイント

「高校時代に初めて登ったときは、瑞江さんと一緒だったの。

NYで瑞江さんが亡くなったって聞いて、彼女と過ごしたできごとを思い出していく中で、すごく印象に残っているのが富士登山なの。

それで、日本に帰ったら、もう1度富士山頂に行きたいって思ったのよ。

富士山の頂上で、瑞江さんの冥福を祈りたいって。

だって…

日本で一番天に近い場所でしょ」


「……俺、部活辞めてから全然体鍛えてないんだけど、平気かな?」


「うん、無理なら途中の山小屋で休んでてくれても構わないわ。
いけるところまで付き合ってよ」


そこまで言われたら断れないよなあ。


「…わかった」


こうして俺は、あさってからしあさってにかけて、富士山に登ることになった。






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