「いっ、今のは?!」


木本が最初に声を発した。


「…こわい…こわい…何が起こるの…」


いつもはポジティブ思考の水華も、
この事態にはお手上げのようだ。


そんな中、
金石と沙弥は冷静だった。


「今の悲鳴はきっと、先生たちだ。」


金石はそう言った。


「そうだね。2階の職員室からみたいだよ。」


沙弥も金石に続いて言った。


「怖じ気づいたって仕方ない!行こう、職員室に。
何があったのか、確かめに行こう。」


沙弥は、固まったままの木本と水華を立たせた。