空がセピア色だぁ。すげ。
こんな空初めてみたよ。

あたしは泣きながら空に向かって叫んだ。

「春樹のばかやろー」「うをっ…あーびっくりした…」
「ばかぁヘタレー
うぁあぁぁああぁあん」「おい亜里紗…泣くなら他の場所で泣け。
なんでいちいちあたしの席で泣いてんだよ。鬱陶しい」
あたしは親友のカホの前で泣いていた。

「うっく…だってぇ。だってぇ…」
カホは本を読みながら本当にめんどくさそうにあたしに言った。

「うっく…だって だって、あたし春樹に言われた通りにちゃんと1万円払ったんだよ?
1万円払ったら春樹の写真くれるって言ったんだもん
そしたら…あぅー… 『金持ちは嫌いだ。』 とかいってきたんだもんふーざーけーんーなぁあぁ」
「……………。」
カホは無言であたしの話を聞いていた。(無視?)