―――ガチャ…





「ただいまぁ〜…」

「あっちぃ〜」





玄関のドアが開き、愁洩と諒弥が返ってきた。



その声を聞いて、待ちくたびれた恋嘩が走って玄関へ…






『愁洩〜!!wおかえ…』

「ちょッ!!タンマ!!」





愁洩は、抱き着こうとする恋嘩を両手で止めた。



手で止められて、ピタッと止まって首を傾げる恋嘩。





「すっっげぇ〜抱きたいねんけど〜…血ィついちまっから…」

『血ッ!?ケガしたん!?大丈夫ッ??』


「どーってことないわwちょい待っててなwダッシュで風呂入ってくらぁ!!」





ダダダ…


愁洩はダッシュで風呂場へ。



それを見送ったあと、愁洩の後ろにいた諒弥を気にかける。





『諒弥は大丈夫ッ?』

「俺?俺がケガするわけないやんけ(笑)」

『あはw確かにそーやね(笑)…てゆーか…皆は?』





静かだと思ったら、いつもいるはずの大人数の仲間たちがいない。





「あー…あいつら、なんか遊園地行くとか言ってどっか行った。」

『え!?そーなん!?』

「たぶん泊まりがけやな。やからさっきも俺ら2人で行った☆」

『ふ…2人で!?負けたん!?』

「ばーか。誰が負けっかよ(笑)愁洩は余裕かまして油断してやがったから…自業自得や(笑)」





ケラケラ笑いながら、部屋に入って冷たい水を飲む諒弥。


恋嘩は、ちょっと残念そうな表情を浮かべる。





『そーやったんや…じゃあ明日皆は行けへんのかぁ…』

「…へ?」

『あッ…うーうん!!後で詳しく言うから諒弥もお風呂行ってきーやw』

「?わかった(笑)」