―――次の日



制服姿の美蘭と恋嘩を見て、鼻の下を伸ばす仲間達(笑)





「制服ちょー可愛いw」

「スカートみじけぇぇぇw」

「萌ぇーw」





2人を1番変な目でガン見している龍磨と和輝と仁に、愁洩と諒弥が蹴りをいれた。





『じゃぁー行ってきまぁーすw』


「「「行ってらっしゃーいww」」」








―――そして久しぶりの学校。


今は数学の時間。



恋嘩は黒板をにらめっこをして、頭を悩ませていた。





『…授業全然わからへんっ…』

「ええやーん…勉強なんかぁ…」





愁洩はずっと椅子にもたれて足を机に乗せて携帯をいじっている。


皆の目線はもちろん、愁洩に敵中だ。





「…見てんなや」





愁洩が顔を上げて睨みつけると、皆が一斉に目をそらした。





「学校でガンとばすな(笑)」

「けッ。」





諒弥に言われ、ガン飛ばしはやめるが、面白くない愁洩。





『ん゛―……』

「つーかだりぃ!フケよーや」


「まだ10分もたってへんぞ?(笑)」

『もうちょっと我慢しーな(笑)』

「やぁーだ。フーケよ。」





諒弥と美蘭に宥められるが、聞き入れずに立ち上がって歩き始める愁洩。


愁洩に気づいた先生が声をかける。





「「どこ行くんやー」」

「あ゛―――?」





先生の前に立って、下から覗き込むように睨みつける愁洩。





「「あっ…いや…」」





さすがの先生も、あの愁洩に睨まれれば、声が詰まる。



そんな彼を見て、恋嘩も苦笑いを浮かべた。





『愁洩ー(苦笑)』

「行くでー恋嘩。」





愁洩が恋嘩の手を引いて教室を出る。


恋嘩も仕方なく、美蘭に手を振って出て行った。





『あーぁ。意味ないやん(笑)』

「まったくなぁー…」