ありったけの声で叫ぶと、

ベットの中の主は、ノソノソと起き上がった。



「もう、朝からうるさいなぁ。もうちょっとゆっくり寝かせてよ。」

重たい瞼をゴシゴシと擦って、少し寝癖のついた可愛らしい顔。



「瞬君!!???」



瞬君は、大きな欠伸を一つすると、またパタリと横になって、眠りにつこうとした。


「な、何でこんな所にいるの!?」


慌てて、パジャマの乱れを直した。


「え~、寒かったから。くっついて寝れば温かいでしょ?」


目を瞑って、ぬくぬくとした布団に入って答える瞬君。


「だからってあたしのベットに入ることないじゃない!?」


「……駄目だった?」


上目遣いで、甘えた声で言われた。


ぐっ……


クリクリの大きな瞳にやられて、一瞬全てを許しそうになった。

だ、ダメ、ダメ!!瞬君のペースに呑まれちゃ!


頭をぶんぶん振った後、人さじ指をドアに向けて叫んだ。



「駄目に決まってるでしょ!!!

早く出ていきなさぁ~いっ!!!!!」