「お前も離れんなや。俺と出会ったこと絶対後悔させへんから」





ぎゅっと俺の手を握る真奈美。




たくさんの人が俺と真奈美の横をすり抜ける。




2人だけの世界。




俺は

あの夜のように・・・



真奈美を引き寄せた。




片手はポケットの中。


もう片手は真奈美の腰の後ろへ・・・






「愛してんで。真奈美」



「私も・・・」





いつまでも俺を部長と呼ぶ真奈美。


いつまでも俺をドキドキさせる真奈美。





「一生俺のそばにおってな」





人生は何が起こるかわからへん。


もう恋なんかせーへんと思ってたのに。


もうドキドキすることなんてないと思ってたのに。




どこに転がってるかわからんもんやな、幸せって。




俺は抱き寄せた真奈美の瞳からこぼれる涙を手で拭った。






俺ら


これからやな。




これから


2人で幸せをいっぱい作っていこな・・・







~END~