俺の瞳を見て指差す施設の子どもたち、瞳の色を理由に里子候補から外す大人たち。

施設の中でも異質な俺は、当然小学校でも異質で、友達なんてほとんどいなかった。唯一側にいたのは、施設の側に住んでいたタカだけだった。



小学校ではよくトラブルを起こし、中学校に上がる頃にはケンカに明け暮れた。

中学の頃はタカも家でいろいろあって、一緒に悪い遊びを覚えた。

獅龍にもその頃に入った。

獅龍にはいろんな奴がいて、すごく居心地がよかった。好きな場所になった。

獅龍に入ってしばらくすると俺の非行も落ち着いてきて、少しずつ施設に帰る日が出てきた。

園長先生はとても喜んでくれて、俺を受け入れてくれた。



話をかいつまみながら、真梨に話す。

真梨は俺の左手を握りながら、真剣な目で俺を見つめている。