その様子を見ても、変わらず月影は責め続けた。


「三年眠り続けた。目覚めるのに三年もかかったんだ。その間、お前は一度も現れず何も知らずに暮らしていたんだろう…白蘭が死んだのはお前のせいだ」


月影に言われ紅蓮の心はひどく痛んだ。


そして月影は思い出したかのように言った。


「それと、お前に言っておきたいことがある。」


見せてきたのは天空石。前に見た時と違って光っている。


「…まさか」

「そうだ。白蘭が私の許嫁だ。記憶はなくしているが今の白蘭には伝えてある」

「承諾したのか」

「…ああ。もう私たちに関わらないでくれ」


白蘭が天女の子…だと?


それよりも月影を愛したというのか?白蘭。


月影は呆然とする紅蓮を無視し家の中に入った。


しばらくすると二人の笑い声が聞こえ、そっと明かりが消えた。


その仲睦まじい様子を見て紅蓮はその場をゆっくりと去っていった。