『堕ろすと、お前が傷つく』


その一言が、わたしの固い殻を溶かしてくれた。


一緒に生きたい。


そう思ったのは初めてだった。


『結婚するのやっぱりやめた、って言うの無しだからね!』


結婚式まで何度もダーリンに念を押しつつ毎日を過ごした。


そんなわたしを見て、涼しい顔して笑ってたダーリン。


結婚が決まってから、わたし達は恋愛をした。



振り返ると、いろんな偶然に守られて来たと思う。


これが運命なんだ……なんて、信じちゃうほどに。





〜完〜