間断なく舞い散るフラワーシャワーと、この六年間で使い果たした札束が重なって見えた。

 僕たちは葬式に、大量の花びらを用意した。

 それは出棺時に、舞花に向けて撒いてやる花びらだった。

 葬式にフラワーシャワーなんて場違いなんだけど、僕は舞花を、フラワーシャワーの中で送り出してやりたいと思った。

 舞花にはそれが似合うと思った。

 そう思って、僕が用意したものだった。

 葬式費用を差し引いた、舞花の500万円の残りをすべて使って。

 これで舞花の500万円は、すべて使いきったことになる。
 

 僕はまっすぐと前を見据えた。

 その先には、すでに色とりどりの花びらに埋め尽くされた地面が続いている。

 今から舞花は、その道を通る。

 僕たちの手で運ばれながら。



「舞花」




 耳元に届いたその声は、優しく穏やかで、まるで柔らかな花びらがひらひらと舞い落ちるフラワーシャワーのようだった。

 あおい君の手から放たれた花びらは、舞花の棺をはらはらと優しく撫でながら落ちて、地面を華やかに染めていった。