ケータイ小説 野いちご

ひととせと、マタタビ




「…どこから突っ込めばいい汐桜(しお)?
え?三日って言った?
汐桜が空気読めないおバカさんなのは知ってるけどさ、わかる?俺今、お前にキスしようとしてんだけど」



今、私たちの間にある距離は五センチ。


夕日も傾いてきた頃、私の家の前にて毎日お決まりのバイバイのキスをする直前だった。





仕方ない、今案を思いついたんだから。




彼氏の奏多(かなた)とは、一年前からお付き合いをしている。


しかも明後日がちょうど一年記念日。



奏多を好きになったきっかけを聞かれてもウムム、と半日考えてしまうくらいそれらしいきっかけはなかった気がする。



あ、この人だ、って何かの拍子に思っただけ。


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