ケータイ小説 野いちご

もし明日、世界が「 」とするならば。





……あ、でも確か昨日の夜、ずっと作業部屋に籠って仕事するって言ってたっけ。

しばらく待っていたけど睡魔に負けちゃったらしい私は十分に快適な睡眠を取ってしまってる…。



「ご飯っ、食べませんか!」


「…でも冷蔵庫あんま無いかも」


「私が作るっ」



パスタまで作ってもらってお風呂まで入らせてもらった昨夜のこと。

それだけじゃない、服を貸してくれて仕舞いには高級ホテルのようなずっとずっと高いタワーマンションに1泊してしまった。


こんなの何もしないわけにはいかない。



「………すご」


「へへ、ざっとこんなもんです」



小麦粉と卵、牛乳にバターがあれば作るものは1つしかない私のレパートリーは案外少なくて。


シックな黒いテーブルの上、バターが乗ったシンプルなパンケーキが並ぶと、お兄さんは匂いにつられてリビングに起きてきた。



「あ、もし味に飽きたらイチゴジャムが期限ギリギリだから付けてみてもいいかもっ」


「…今度作り方教えてくれる?」


「いいよ!でも混ぜて焼くだけだけど…」



そんな写真まで撮ってまで喜ばれると逆に恥ずかしい…。

伊達にお父さんに毎日作ってるだけあったみたいだ。




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