ケータイ小説 野いちご

Tear Flowers〜小説家と「愛してる」〜

「アイビーさんは「互いに愛し合っている」と言っていましたが、ピーターさんはアイビーさんに対して気持ちを演じているように見えました」

誰かを愛する気持ちをフィオナは忘れてしまっている。しかし、ピーターの表情からアイビーを愛しているという感情は感じ取れなかった。ピーターはアイビーに対して何も抱いていないように思えたのだ。

「また悲劇が起きるかもしれないってことね……」

レティシアがそう言った後、しばらく沈黙が続く。机の上には幸せそうに微笑むカップルが映っている結婚式場のパンフレットがある。政略結婚であれ、多くの人を恐怖に突き落としてしまう事件は避けなければならない。

「必ずこの事件を阻止しよう」

シオンがそう言い、フィオナたちは一斉に頷いた。








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