ケータイ小説 野いちご

両手いっぱいのときめきを


「別になにもないけど」

「月本さんのことガチになったのかと思って」

「はっ……なわけ」

思わず鼻で笑った。
またこいつはくだらないことを。

「じゃあ、なんで他の女の子たちと遊ばなくなったの?」

「……あのさ、俺にだって女の子抱けないぐらい忙しくて疲れてる時ぐらいあんだよ」

「えぇ、なにそれ。女の子でHP回復させてた水牧果歩のセリフとは思えないな。月本さんすげーー」

「うざっ。なんでさっきからあいつの名前が出てくんだよ」

「月本さんの名前出したら、果歩が大げさな反応するから」

こいつ絶対おもしろがってる……。

確かに、剛さんの娘が美乃里ちゃんだってこと知ってからどう接していいのかいまだに分かんねーけど。

なんで俺が美乃里ちゃんにガチになるって話になんの。

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