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ドライブスルー彼女に到着する頃には汗をかいてしまっていた。


せっかく念入りに体を洗ったのに、これじゃ台無しだ。


仕方ないとため息を吐き出して自転車を小屋の後ろへと移動してとめた。


パネルを確認してみると、いくつか表示されていない部分があった。


女の子の人数が少ないのだとわかる。


それを確認してから再び裏手に回ると、そこには彼女たちの待機場所へ続く入り口があった。


そっとドアを押し開いて見ると、真っ直ぐな通路が置くまで続いている。


その左右にドアがあり、使用中の部屋には赤いランプがともっていた。


あたしはなんとなく足音を殺して廊下を進んだ。


右手のドアに青いランプが点灯しているのが見えていた。


部屋に誰も入っていない証拠だ。


少し躊躇したが、ここまで来て帰るわけにはいかない。


あたしは勇気を出してその部屋のドアを開けた。


中はセンサーライトになっているようで、あたしが足を踏み入れると白い明かりがパッとついた。


部屋の中は4畳半くらいで狭いが、意外と清潔感がある。