「もうやめようよ、ドライブスルー彼氏なんて」


あたしの腕の中で琴葉がうなづくのがわかった。


「うん……」


彼氏は無理矢理つくるものじゃない。


今回の事件であたしたちはそれがよく理解できた。


それでも琴葉はいつまでもあたしの腕の中で泣いていたのだった。