ケータイ小説 野いちご

彼の溺愛 致死レベル




そう言おうと、
口を『ひょ』の形にまでしたのに……



「俺の気持ちがわかったら、
 早く俺に惚れろよな」



ごつごつした男らしい手で、
頭をワサワサと撫でられ。



「夕飯、ありがとな。
 明日の朝ごはんは、俺が作るけど。
 和食でいいよな?」



ワイルドっぽく悪っぽく
微笑まれちゃったから


「はい」としか、言葉が紡げなくて……




「よく寝ろよ。おやすみ」


もう一度
私の頭を撫でる氷牙さんに手が

離れて欲しくないほど、優しくて。




――この幸せを壊したくないなぁ。



そう思ってしまった私は

本当のことなんて、言い出せなかった。







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