ケータイ小説 野いちご

彼の溺愛 致死レベル




氷牙さんは
このイチゴ部屋をぐるりと見まわすと



「イチゴの掛け時計を買った時が
 一番恥ずかしかったわ」と、


壁の上を陣取る
赤と緑のブツブツお化けを見て

苦笑いを浮かべているけれど。



氷牙さんの横顔を見れば見るほど

疑惑が膨らんで止まらない。






「あの……氷牙さん……」


「ん?」




言わなきゃ!

氷牙さんの好きになった人は、
100%私じゃありませんって。


私は絶対に
『イチゴが好き』なんて、言いませんって。



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