ケータイ小説 野いちご

「こんなところに連れてくるってことは、美術部の質問っていうより平山先生について知りたいんじゃない?」


大山さんの鋭い指摘にあたしは目を丸くした。


「やっぱり、図星? 平山先生が来てからそういう子って多いんだよねぇ。先生には彼女がいるの? とか、先生の趣味はなに? とかさぁ」


大山さんはそう言って苦笑いを浮かべた。


「平山先生ってそんなに人気なんだね」


「そりゃそうだよ。あれだけ若いイケメン先生なんて、他にいないもん」


「大山さんも、先生のこと好きなの?」


そう質問をすると、大山さんは少し顔を伏せて、左右に首を振った。


その様子が胸に引っかかる。


大山さんが声をかけてくれたときから、その胸が薄いグレーに色づいていることも気になっていた。

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