ケータイ小説 野いちご

☆☆☆

家に戻ってきたあたしはスマホで学校サイトを見ていた。


そこに書かれている内容はもっぱら雄大へと誹謗中傷だった。


でも、最近の雄大は反応もなく面白くなくなってしまったようで、時々別の話題が混ざるようになっていた。


あたしはそんな文章を読み飛ばして、平山先生のことが書かれていないか調べた。


《恋する乙女:今日の平山先生もカッコイイ!》


《名無し:平山って美術部顧問の?》


《恋する乙女:そうだよ! マジでカッコイイから一度見に来て!》


おそらく美術部員の書き込みなのだろう、何件か平山先生の外見を褒める内容が続いているだけだった。


「これだけか……」


あれだけ黒い魂を持っているのだから、なにか手がかりになるようなものが書かれているかもしれないと思ったのに、期待外れだった。


雄大への誹謗中傷を見て気分を害する結果で終わってしまった。


最後にあたしは《匿名の子:最近雄大つまんねぇよな。もっと他の話題で盛り上がろうぜ~》と、書きこんでおいたのだった。

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