ケータイ小説 野いちご

彼の溺愛 致死レベル




「綺月、休憩終わりな!」



座り込む綺月の肩に、俺は手を置いたのに

さっと振り落とされてしまった。




高3のくせに、
ガキの頃から生意気な奴だな!


頑固バンパイアには、怒鳴りよりも
好きなもので操るしかないか。




俺は精いっぱいの譲歩で、
柔らかい声を吐き出す。




「綺月も早く帰って、心美ちゃんと
 いちゃつきたいんじゃねぇの?」


「まぁ、そうなんだけどさ~。
 休憩、もうちょっとだけ」



……イラっ。



「もう、待てねぇよ」


「心美の奴さ、今、
 アニメ満喫タイムじゃん?」



……イライラっ。



知らねぇし。


綺月がドはまりしてる、
同居彼女のことなんてさ。




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