「ななちゃん?怒ってるの?」

「ぷーくるちゃんなんてしーらない」

「り、りーくんちょっと離し——」

「くる……たまには俺にも甘えさせて」

「ううっ……じゃあ、3人でギューってする?」

「だめ、くるちゃんは俺の」

 するとななちゃんに後ろから抱き寄せられた。

「りーくんだめだよ。くるちゃん取ったら」

「もー七瀬ったら。くるは俺のだし」

「へっ!?」

 な、なんか……ちいさい頃とはちがう……。

 ちいさい頃は、私と遊ぶーって言ってくれて、ケンカにまでなったりしてたけど……。

 ——ちがう。2人とも、どうしちゃったんだろう。